読者の物語 サッチャー論 ロンドンのみどりさんから
▼最近イギリスの大学生が下院議員におこなったアンケートで、「最良の首相」にサッチャーが選ばれたらしい。以下、讀賣の記事を要約。
【ロンドン=佐藤昌宏】ロンドン大学の学生らが第2次世界大戦後の12人の英首相(現職のキャメロン氏を除く)について、英下院議員にアンケート調査を行ったところ、昨年死去したマーガレット・サッチャー氏(保守党)が「最良の首相」に選ばれた。大胆な民営化など決断力が評価された。
2位は、国民保険サービスなどを導入して福祉国家を確立した、 戦後最初の首相クレメント・アトリー(労働党) 3位には1997年から10年にわたる長期政権を築いたトニー・ブレア氏(同)4位はウィンストン・チャーチル(保守党)
調査は昨年11、12月に行われ、下院議員158人から回答を得た。回答者の党派別内訳は、与党第1党・保守党約44%、同第2党・自由民主党約9%、最大野党・労働党約42%、その他約5%だった。(2014年1月5日21時22分 読売新聞)
▼1位のサッチャーと2位のアトリーは僅差だったらしい。
▼昨年、ロンドンのみどりさんからいただいたサッチャー関連のメールを2通、抜粋転載しておく。 次号以降、みどりさんのブログ「ロンドンSW19から」の気に入った部分を抜粋してみよう。
▼こういう良質な時事評論が、インターネットの時代になって増えているのか減っているのかわからない。おそらく増えているのだろうが、その何倍もの勢いで、そうでないものも増えているから、探し出すのが億劫だ。
サッチャー死亡の際にちょこっと書きました。労働条件の過酷化はサッチャー&レーガンの「小さな政府」から始まっていることがわかるかと思います(これを、よせばいいのに周回遅れで実施したのが小泉の雇用改革)。サッチャリズムの掛け声の一つは「ヴィクトリア時代に還れ」 だったんですが、労働条件までヴィクトリア時代にかえっちゃったってことかもしれません。
サッチャーがフェミニストだって!?
http://newsfromsw19.seesaa.net/article/355880754.html
サッチャリズムが生んだイングランド暴動
http://newsfromsw19.seesaa.net/article/355879414.html
サッチャーのfactチェック--金持ちはより金持ちに、貧乏人はより貧乏に
http://newsfromsw19.seesaa.net/article/356351932.html
ではまた。 みどり
▼もう一通。
ヘレン・ミレンが「クイーン」になる前にIRA殉教者(ハン ガーストライカー)の母(息子の思いを裏切ってかれの命を救 う母)を演じていたのは特筆に値すると思います。西欧の女優は、乳房切除のアンジーもそうですが、自分の声の大きさを政治へのコミットメントに利用することをためらいませんね。
▼今年(=2013年、竹山註)は、イギリスの女性参政権運 動のなかでハイライトとも言えるエミリー・ディヴィッドソンの「殉教」100周年で、サフラジェットに関するドキュメンタリーの放映や書籍の刊行が相次いでいます。サッチャーの活躍もこれがあればこそと思うと複雑ですけど。
http://newsfromsw19.seesaa.net/article/154102817.html
日本もひどいことになっているようですが、保守党ぼっちゃん政権下のイギリスも「わや」です。
▼上のメールをいただいた頃から、ニッポンはまた随分ひどくなっているから、ニッポンでもどこかの大学生が同じ試みをしたら面白い結果が出るだろうね。
freespeech21@yahoo.co.jp
Eマガジン 4701部
まぐまぐ 82部
メルマ! 68部
AMDS 22部
Eマガジン 4701部
まぐまぐ 82部
メルマ! 68部
AMDS 22部